機械加工

チャック用ワークストッパー加工事例

製作背景

パワーチャック(動力チャック)を備えたNC旋盤では、通常硬爪と呼ばれる硬質の爪でワークを把持します。しかし、板状やリング状の薄物ワークを硬爪で挟む場合、ワークが爪間で安定せず傾きやすいため、水平出し(レベル合わせ)が難しくしっかり掴みにくいという課題がありました。薄物ワークは把持時や加工中に浮き上がってしまう傾向があり、そのままでは加工精度の低下やワークの脱落リスクが高まります。そこで、この問題を解決するために簡易的なストッパーを製作し、ワークを安定支持できるようにすることにしました。

製作物

製品名:チャックストッパー
材質:S45C

チャック ストッパー
チャック ストッパー

設計の工夫

ストッパー本体はパワーチャック内に取り付けてワークの背面を受け止める構造で、精密な位置決め用ではなく把持補助(バックアップ)を目的としています。そのためシンプルかつ剛性のあるS45C材を選定し、十分な強度を確保しつつ製作コストも抑えています。

チャック ストッパー

ストッパー本体(プレート状の部材)には複数のねじ穴を設けてあり、ワーク径に応じてスペーサーを装着する位置を柔軟に変更できます。付属する着脱式のスペーサー駒は複数個用意しており、所定のねじ穴にねじ込んでストッパーとして機能します。スペーサー駒は高さ・形状の異なるものを使い分けられるため、ワークの径だけでなく把持長(つかみしろ)の調整にも対応可能です。例えば小径で薄いワークには短い駒を中心寄りの穴に装着し、大径である程度厚みのあるワークには長めの駒を外周寄りの穴に装着するといった具合に、最適な支持位置と支持量を得られるよう工夫しています。また、ストッパー本体の取付・取り外しも簡便に行える設計とし、必要なときだけチャック内にセットできるよう配慮しました。

お問い合わせはこちら

本事例のようなチャック用ストッパーや加工治具の製作についてのご相談、また、既存工程でのお困りごとや改善検討のご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ワーク形状や加工条件に応じた最適なご提案をいたします。

見積もり相談はこちら