生爪加工・製作事例|大径ワークに対応した爪の曲がり・たわみ対策 製作背景 旋盤加工においてワークを固定するために使用される「生爪」は、ワーク形状や把持条件に合わせて加工・調整できるチャック用の爪です。既製品の硬爪と異なり、内径・外径・段付きなど自由に加工できるため、精度が求められる加工や特殊形状のワークに対応する際に使用されます。 一方で、把持径が大きい大径ワークや、長さがありオーバーハングが発生するワーク、把持時の剛性が不足しやすい条件では、既製品の生爪では対応が難しくなる場合があります。 本事例では、把持径約480mmの大径ワークを加工する必要があり、既製品の生爪では対応できなかったため、特注で生爪を製作しました。 製作物 材質:S50C サイズ:50×90×260mm 対応チャック:12インチ(約310mm) 把持径:約480mm 見積もり相談はこちら 設計の工夫 肉厚設計による剛性確保 把持時のたわみを抑えるため、全体的に肉厚を持たせた設計としました。これにより、基本的な剛性を確保し、ワークの安定した保持を実現しています。 押さえ機構の追加による安定化 チャック圧のみで固定すると、圧力増加に伴い爪の変形が大きくなるため、押さえ用のボルト穴を設け、補助的にワークを固定する構造としました。 セレーション加工の効率化と品質確保 セレーション加工は加工時間が長くなるため、送り量を最大限に設定し効率化を図りました。また、加工順序を工夫することで、バリの発生を抑制し、仕上がり品質の向上につなげています。 お問い合わせはこちら 大径ワークや長尺ワークの加工では、生爪のたわみや把持の不安定さ、チャック圧の調整などが課題になりやすくなります。 ワーク条件に合わせて生爪を設計・製作することで、加工精度と安全性の両立が可能です。 生爪の特注製作や把持方法のご相談については、お気軽にお問い合わせください。 見積もり相談はこちら S45Cの円筒にマシニング刻印(文字彫り・…前の事例 鋳鉄フランジのマシニング加工事例|無垢…次の事例