ジュラルミン加工

    

ピーエヌ機電はアルミ合金の切削に強み

弊社はアルミ精密部品を多く加工しております。 高精度、安定品質の加工が求められる航空機部品業界にて20年以上の実績と高い評価を頂いております。 見積もり相談はこちら

ジュラルミンとは

成分として銅やマグネシウムなどを含む、アルミニウム合金の一種です。軽量、強度、切削加工性などに優れています。

ジュラルミンは、ジュラルミン(A2017)・超ジュラルミン(A2024)・超々ジュラルミン(A7075)の3種類に分類されます。
主に、宇宙・航空機用材料、ギヤ部品、油圧部品、船舶用部品等に用いられています。

ジュラルミンの特徴

・アルミニウム合金の中で最も強度が高い
・軽量である
・加工性に優れている

硬度と比重について

材料 硬度(単位:HB) 引張強さ(N/mm2) 比重
アルミニウム(A5052) 65 260 2.69
ジュラルミン(A2017) 105 425 2.79
超ジュラルミン(A2024) 120 470 2.78
超々ジュラルミン(A7075) 160 570 2.80
ステンレス(SUS304) 187 520 7.93

※上記数値は参考値です。使用環境などにより異なります。

上の表は、ジュラルミン・超ジュラルミン・超々ジュラルミンに加え、使われることの多いA5052アルミニウムとSUS304ステンレスを比較した表です。硬度の単位はHB(ブリネル硬さ)を用いています。

ジュラルミン・超ジュラルミン・超々ジュラルミンの硬度は、アルミニウムは高く、ステンレスに劣ります。しかし、ステンレスに比べ比重が小さいため、強度と比重の比としては優れているということもできます。

ジュラルミン加工特性

  • アルミ合金の中では硬めであるが切削性に優れている。
  • 腐食、変色の対策として切削油剤の選定、加工後の脱水、脱脂処理が必要となる。
  • 傷や打痕が付かないよう作業時や保管中の注意が必要となる。
  • 銅やマグネシウムが含有され強度に優れた分溶接性や耐食性は他のアルミ合金より劣る。

ジュラルミンの用途

ジュラルミンの強度と軽さの特徴から、次のような用途や製品に使われることが多いです。

・家屋の窓枠
・航空宇宙機器
・ケースなどの材料に利用される(ジュラルミンケース)
・一部の携帯電話の端末本体の装飾
・船舶材料
・鉄道車両
・ネジ、ギヤ、油圧部品

ジュラルミンの種類

ジュラルミン

JIS規格ではA2017と呼ばれ、主な構成は銅4% マグネシウム0.5% マンガン0.5%となっています。
この軽量・強度に優れたジュラルミンを基に、マグネシウムや亜鉛、近年ではリチウムやチタンなどを加えた合金なども開発されており、幅広い可能性を持ったアルミニウム合金です。

超ジュラルミン

JIS規格ではA2024と呼ばれ、主な構成は銅4.5% マグネシウム約1.5%となっています。
ジュラルミンよりも銅の比率が増えたことで、さらに強度が高く、切削加工性も同様に優れたアルミニウム合金です。その特徴を活かし、航空機材料、スピンドル、ボルト、各種構造材料としてよく用いられています。

超々ジュラルミン

JIS規格ではA7075と呼ばれ、主な構成は銅1.6% マグネシウム2.5% 亜鉛5.5%となっています。
ジュラルミンと比較して亜鉛が含まれているのが特徴的なアルミニウム合金です。超々ジュラルミンは、ジュラルミンの中でも最強の硬度を誇り、鉄鋼材にも匹敵するほどの強度・硬度があると言われています。航空機材料、鉄道車両、スポーツ用品等によく用いられています。

ジェラルミン切削加工品 FIN
製品名:FIN
加工方法:MC 5軸加工機
サイズ:60×110×210
材質:A7075P T651
精度:±1.05㎜

 

ジェラルミン切削加工 軸受けブロック
製品名:軸受けブロック
加工方法:MC 5軸加工機
サイズ:40t X100X120
材質:A2017P T351
精度:0~0.012㎜

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