ヘリカル加工とは
ヘリカル加工とは工具自体が自転しながら被削材壁に沿って公転し、1公転毎に1ピッチ分ずつ下(又は上)に移動しながらリード角を作っていく加工法です。三次元的な動きが必要なためマシニングセンタのNC(数値制御)プログラムが必要となります。一刃毎に切り屑が排出されるため、タップ加工より切削抵抗が少なくネネジ部がムシレにくく仕上がりが良好になります。
ヘリカル加工事例
ヘリカル加工は主にマニホールドなど、内部に高圧で油圧がかかる部品に使用されます。ネジ部に不具合があると油漏れの原因となるため、管用テーパーネジ(PT)や管用平行ネジ(PF)をネジ切りタップで加工するとネジ山部がムシれることがあります。そのため、このような部品にはヘリカル加工が適しています。
ヘリカル加工関連設備
▲5面加工機 ANGULAX900
▲VARIAXIS i-700
ATC:80本
最大ワーク(mm):φ850 x 500H 700kg
移動量:
A軸 150°
C軸 360°
X軸 630㎜
Y軸 1100㎜
Z軸 600㎜
主軸 最大回転速度:12,000 min/rpm(高トルク仕様)BT40
同時制御軸:5軸
保有台数:1
▲AJV-25/405
ATC:30本
可動範囲:1,000 x 508 x 460H
移動量:
X軸 1000㎜
Y軸 508㎜
Z軸 460㎜
門幅:650㎜
主軸 最大回転速度:3,150 min/rpm BT40
同時制御軸:3軸
保有台数:1
▲VARIAXIS 630-5X
ATC:40本
最大ワーク(mm):φ630 x 500H 500kg
移動量:
A軸 150°
C軸 360°
X軸 630㎜
Y軸 765㎜
Z軸 510㎜
主軸 最大回転速度:12,000 min/rpm BT40
同時制御軸:5軸
保有台数:1