ピーエヌ機電は銅合金の切削に強み
弊社は銅合金製品を多く加工しております。
高精度、安定品質の加工が求められる航空機部品業界にて20年以上の実績と高い評価を頂いております。
また銅合金メーカーである大和合金株式会社様との協力体制により、さまざまな銅合金材質の選定、調達ができます。
材料調達から加工提供までの一貫対応が可能です。
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クロム銅とは
銅にクロムを0.4~1.2%加えた合金のことを呼びます。 耐熱性、導電性に優れ、ガスタービンの軸受の裏金や抵抗溶接用電極などに用いられます。
クロム銅の特徴
● 導電性が非常に優れている
● 熱伝導性が優れている
● 耐熱性が優れている
● 耐腐食性が優れている
● 硬度が高い
クロム銅の主な用途
シーム溶接用電極輪/各種バックバー角材/シーム溶接機の給電ブッシュ/半導体、液晶用のバッキングプレート/ガスタービン用軸受の裏金/蒸気タービン用軸受の裏金/鋼材連鋳用モールド/銅線アニーリング用プーリー/各種火口、スイッチ、弱電、重電分野のコネクター等/プローブカード補強板/製鉄所内スカーフィングマシン関連部品/電磁気分析装置ターゲット材/各種抵抗溶接用電極材
クロム銅の切削性や加工時の注意点
クロム銅の切削性は、タフピッチ銅に似通っています。そのため、タフピッチ銅とほぼ同じ加工条件で加工できますが、クロム銅のほうが少しだけ硬度が高いので注意は必要でしょう。
刃物材質は、超硬合金がベストですが、ハイス鋼でも問題なく切削できます。すくい角の大きい、切れ刃のするどい刃物を使用するといいでしょう。
クロム銅の切削加工で注意したいのが、切削時に出る切り屑です。クロム銅は、銅合金特有のしなやかでつながった切り屑がでるため、切り屑が切削工具に絡みつきに注意しなければなりません。
クロム銅の種類
名称 | 主な特徴 | 用途 |
---|---|---|
SH-1 (別称:CrCu) | 主に抵抗溶接用電極素材などに用いられる析出硬化型銅合金です。 | 抵抗溶接用電極、キャップチップ、シーム電極、チップベース、エンドリング、ローターバー |
SH-2 (別称:CrCuZr) | 通常のクロム銅と比べて高強度で耐熱性に優れた素材です。 (C18150相当品) | 抵抗溶接電極素材、ターゲット用バッキングプレート、発電機用軸受けパッドメタル、鋳造用モールド、鋳造金型材料、 |
CrCu-C | 溶接機部品、チップベース、ガンアーム、二次導体 |
クロム銅の特性
名称 | 硬度 | 引張 強度 | 耐力 | 伸び | 導電率 | 比抵抗 | 熱伝 導率 | 比熱 | 密度 | 衝撃値 |
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SH-1 | HBW 144 (10/3000) | 450 N/mm2 | 400 N/mm2 | 0.27 | 0.83 | NA | 323 W/m.K | NA | 8.89 | NA |
SH-2 | HBW 159 (10/3000) | 500 N/mm2 | 450 N/mm2 | 0.2 | 0.71 | NA | 283 W/m.K | NA | 8.88 | NA |
CrCu-C | HBW 132 (10/3000) | 390N/mm2 | 290N/mm2 | 0.2 | 0.82 | NA | 323W/m/K | NA | 8.82 | NA |